合宿レポート



旭 川 支 部
原 一 浩 参段

 夏合宿報告

 
平成26年7月25日から27日の二泊三日の日程でネイパル足寄にて今年も夏合宿を実施しました。当初は、25日の13時集合でしたが、小学校の終業式が重なるとの情報を得て、日程を17時集合に変更しました。
 今後については、当道場の行事予定を考慮すると、この時期にしか夏合宿を設定出来ない事、一般部の参加が少ない事、指導者の確保も難しい事から日程を一泊二日に変更する事を指導員会議で決定しました。焼き肉や花火などは継続する予定ですので、多数の参加をお願い致します。

 さて、集合し、挨拶や班割り等を終えた後は、すぐに野外でジンギスカンを食べました。一般部が炭を起こし、女子が野菜を切って準備をしました。少年部は元気に走り回っておりました。
 自分が会場に行くと、二名の少年部が正座しておりました。聞くと炭を起こしている側を走ったとの事!もしそのコンロにぶつかると大やけどをしてしまいます。反省の色を見せるまでそのままにしました。元気なのは良いですが、怪我をしては元も子もないですし、外の人にも迷惑を掛けます。学校では正座は体罰らしいですが、ここは道場ですので、自分の蒔いた種はしっかりと刈り取ってもらいます。
 みんな稽古をしていないのに食欲旺盛です。食材はほとんど完食してしまいました。自然の中みんなで食べるジンギスカンは最高だったと思います。
 ジンギスカンの後は、班ごとに分かれて、花火を行いました。手持ち花火で数は多くはないですが、短い夏を謳歌するように、はしゃいでいました。花火が終わると夏も終わったような静けさになりましたが、次は師範の講話です。
 前の週までオランダに行かれておりましたので、ヨーロッパの空手事情も含めてのお話でした。「海外に行くと大山総裁の偉大さが分かる」と大石最高師範が常々仰っているそうですが、それを実感した旅になったそうです。稽古中も号令等も日本語で行われるそうです。小さい子も師範の言葉に大きな夢を持ったのではないでしょうか?

 2日目は、早朝稽古から始まります。
 外をランニングし、座禅、基本稽古を行います。
 基本稽古は鹿追支部の崎山先生が号令を掛けました。緑の中での基本は体の中に綺麗な空気が染み渡ったと思います。1日目は稽古が無かったので、これからが合宿本番です。いつもネイパル足寄の担当者さんに言われるのですが、「ずっと稽古なんですね!」と・・・他の団体より圧倒的に稽古時間が長いみたいです。
 朝食を頂いて、9時から午前中の稽古です。
 ポツポツと一般の道場生も集まり出します。
 まずは基本稽古、注意点をあげながら行いました。基本稽古だけで50分が経過しました。気温が高いため、水分補給はかかせません。キリの良い所、道場生の顔色を見ながら休憩を挟みます。
 基本稽古の後は移動稽古。前屈立ち、後屈立ち、騎馬立ちの移動稽古でしたが、前屈立ちで時間がかかり、後屈立ち以降は抜粋して行いました。
 移動稽古の最後は五本蹴り!30往復行いました。上級者合宿ではこれを100〜150往復行います。次回は200往復になるかも知れません。
 昼を挟んで型稽古です。帯毎に分かれて、白帯は太極、師範が直々に指導します。
 毎回、合宿では師範が白帯担当です。貴重な機会だと思います。橙帯は足技太極、伊藤先生が担当です。一番人数が多く、後半では白帯も混ざりました。青帯は自分が担当で、平安1と突きの型です。参加者は、動作は覚えていたので少し細かい所や解釈の部分を行いました。黄帯は参鍋先生で、平安2と安三。緑帯は市川先生で平安3と最破でした。緑帯のこの組み合わせが、後に新しい型を生みます。茶帯と初段は石川先生で昇段に向けての型となります。
 橙帯以上では上の帯の型を習いたければ、そこに移動する事も可能です。緑帯と青帯が上の帯のクラスにて稽古していました。14時からは師範稽古。受け返しの稽古では、ローキックとインローの受け方から、その返し、その他の蹴りでも同様に受け方から、返しを反復練習しました。師範の経験を元にした解説は道場生には伝わったでしょうか?ミット稽古でも少しコンビネーションを入れた形で行いました。単発で終わらないようにしたいものです。
 夕飯の後は、もう少し型稽古を行い、各帯から型試合に出る選手を選出致します。黒帯1名、茶帯1名、緑帯1名、黄帯2名、青帯2名、橙帯2名、白帯1名で型試合を行いました。結果としては、黒帯、茶帯を押さえて、黄帯の笠島一汰が優勝しました。特筆すべきは、緑帯!演じた型は最破でした・・・そつなくこなして行きますが・・・あれ!最後騎馬立ちでエンピ入れてる!その型は、その後、最破その3、または平安その最破と呼ばれました。
 
 3日目も早朝稽古からですが、雨が降っていたため、ランニングはなし。
 座禅から始まり、基本稽古でした。基本稽古の号令は札幌支部の参鍋先生です。残りも午前中の稽古だけです。朝食を頂き、部屋の掃除をして午前中の稽古が始まりました。
 最後はやはり組手です。2時間にわたり行われました。途中、水分補給と師範の解説が入ります。小学生低学年と高学年、中学生以上は一般に入り組手です。組手と言っても体格差や実力差を見ながら、ガチンコでは行いません。組手が雑にならないように、色々な技を出すように師範から檄が飛びました。無理は禁物なので、途中で休む事も可能です。数人が捻挫や打撲でコールドスプレーのお世話になりましたが、大きな怪我もなく組手は終了しました。
 合宿の最後は千本突きです。
 今回は、茶帯と黒帯の先輩先生が12人いましたので、1,300本突きになりました。自分が最初と最後に号令を掛けるので13人となります。
 組手で疲れた体に連続突きは相当キツイですが、これをやらないと合宿が終わらないとばかりに大きな声で、会場が鳴るような気合いで精一杯突いていました。

 今回も忘れ物が数点ありました。名前だけはしっかりと書いて下さい。大抵、忘れる物には名前がないのです。言い換えれば、名前を書けば忘れないという事になりますね?大きな怪我も事故もなく合宿が終わりました。期間中は何事もなく終わるように祈る気持ちでいるものですから、かなり疲れます。組手に参加して発散したいのですが、今回はそれも出来なかったです。でも参加して頂いた道場生のレベルアップに少しでも寄与出来たのであれば、良かったと思います。
 
 次回は冬合宿です。
 今回の夏合宿が53名の参加でしたので、それを越える沢山の方々が参加して頂けるようにお願い致します。

押忍

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